硬 度 |
Hv500±50(めっき厚25μm程度)まで硬度を上げることが可能です。
また、熱処理で最高Hv1000まで硬化することが可能です。 |
密着性 |
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耐食性 |
鋼上での耐食性は電気ニッケルめっき皮膜より良好です。理由として無電解めっき特有の皮膜厚さの均一性被覆能力が優れていること等があげられます。また、数%のリンを含有しているため、有機物、塩類、有機溶剤及び苛性アルカリ、希薄鉱酸に対しても優れた耐食性を示します。このリンの含有率が高くなればなるほど耐食性が向上するケースもございます。 塩水噴霧 5μm:24時間 レイティングナンバ10 |
耐摩耗性 |
一般に電気ニッケルめっきより優れ、熱処理温度の上昇に共に耐摩耗性は向上します。650℃の熱処理で、被膜自体のもろさが緩和され、素材との拡散層の形成で密着性が向上し、硬質クロム並みの耐摩耗性が可能です。チタン及び18-8ステンレス鋼等の金属間摩擦により「かじり」「焼きつき」を防止することができます。
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耐熱性 |
鉄、鋼の高温酸化すなわち表面のスケールを防止します。 200℃以上の熱処理を行いますと変色が始まります。400℃以上の熱処理を行いますと硬度は低下してまいります。 |
溶融点 |
約890℃ |
磁 性 |
リン含有量の増加と共に減少し、8%以上では析出状態で非磁性です。ただし、300℃以上で熱処理を行うと、磁化されます。 |
電気抵抗 |
電気ニッケルめっきより高い(約60μΩ/cm)が熱処理により低下します。 |
熱膨張係数 |
11.5~14.5μm/cm/℃で電気ニッケルめっきより低いです。 |
均一析出性 |
所定膜厚の±10%以内。 |
熱伝導率 |
0.0105~0.0135cal/cm/sec/℃ |
内部応力 |
圧縮応力、ただし浴のpHが高いと引張応力となります。 |
試 薬 |
温度 (oC) |
腐食率 (μm/年) |
アセトアルデヒド |
65.6 |
0.5 |
アセトン |
室温 |
0.076 |
アクリロニトリル |
65.6 |
0.4 |
硫化アンモニウム |
48.9 |
3.8 |
酢酸イソペンチル |
室温 |
0.048 |
塩化イソペンチル |
室温 |
0.33 |
ビール |
7.2 |
0.2 |
ベンゼン |
室温 |
0.04 |
酢酸ベンジル |
室温 |
0 |
ベンジルアルコール |
室温 |
0.092 |
48.5%塩化カルシウム |
室温 |
0.5 |
カプロラクタム |
85 |
0.76 |
カプリル酸 |
65.6 |
1.52 |
硫化炭素 |
室温 |
0 |
四塩化炭素 |
室温 |
0 |
5%洗剤 |
室温 |
0.94 |
エチルアルコール |
室温 |
0.16 |
エチレングリコール |
室温 |
0.64 |
37%ホルムアルデヒド |
室温 |
0.3 |
試 薬 |
温度 (oC) |
腐食率 (μm/年) |
ガソリン |
室温 |
0.56 |
80%乳酸 |
室温 |
3.7 |
メチルアルコール |
室温 |
0 |
ナフサ |
室温 |
0 |
ナフタル酸 |
65.6 |
0.5 |
オレイン酸 |
室温 |
0.3 |
オレンジジュース |
室温 |
0.33 |
テトラクロロエチエン |
65.6 |
3.8 |
石油 |
室温 |
0 |
ポリ酢酸ビニル |
98.9 |
1.27 |
ロジン |
室温 |
0 |
10%炭酸ナトリウム |
室温 |
0 |
3%塩化ナトリウム |
室温 |
1 |
50%水酸化ナトリウム |
121.1 |
0 |
ソルビトール |
65.6 |
2.5 |
ステアリン酸 |
70 |
0.5 |
砂糖水 |
室温 |
0 |
蒸留水 |
室温 |
0.74 |
25%尿素溶液 |
室温 |
0 |
適用部門 |
応用部品 |
使用目的 |
化学機械工業 |
反応槽、輸送管、パイプ、ポンプ、パイプ内 |
耐食、耐摩耗性 |
電気電子工業 |
接点、シャフト、抵抗体、サーミスタ、ディスク |
はんだ付け、耐食、導電性付与 |
自動車工業 |
ピストン、軸、シリンダー、測定装置、変速機 |
耐食、硬さ、精密性、耐摩耗性 |
精密機器工業 |
時計、カメラ、電子顕微鏡等の部品 |
耐食、非磁性、硬さ |
その他 |
金型、事務機、船舶、航空、原子力等の部品 |
耐食、耐摩耗性、硬さ |